1回戦負け

　やっと試合終わって帰って一段落ついたぁ。

　まず、知己に二人あえた。懐かしかったけど、変わってるところなんて何一つみつけられなかった。
　試合は、ストレートで負けた。団体で見てもストレートで負けた。一つでも勝っとけば後でシングルスが出来たのに。
　自動的に負け審判へ。

　でもなんか、相手に面白い人が居た。いや、正確にはその人が面白かったわけではないけど。
　スピードワゴンの声がかすれた方に、これ以上無いほど似てた。声はもちろんかすれてた。

　お前そんなに似ていていいのか！？
　街とか歩いてると苦労しないか！？
　
　そんな感じの要らない心配を、集合の礼の時に思ってた。
　ちょっと一回、

　お前みたいな相棒なんて持つと、苦労するよ。
　最高の相棒にふさわしい男になろうとしてね。

　みたいなことを言って欲しい。試合中にそんなことを言って相方があまーーーーい！！！！！と言っても許す。


　まあこれらをさっさと消化して昼飯を食って、事件はココから始まった。　なんと顧問は本部の者だったらしく、閉会式が終わるまで変えれないというのだ。

　しょうが無い、待とう。このクソ暑い体育館で待とう。

　3,4時頃になるといっていたのに終わったのは6時。
　おーい！いい加減座りつかれたよ！審判もやり飽きたよ！

　フェリー乗り場で降ろしてもらい、帰る途中に
　「そういや今日誕生日だったよ！！！！」
　思い出した。こんな大事な事をなんで4半日以上も居て思い出さなかったんだろう。試合で頭がいっぱいだったからか。言っていればなにか奢ってもらえてたかもしれないのに。