一種のバイト

　田んぼの草取り手伝いをしました。ヒマだし、体動かしたかったので。でもお金貰ったので手伝いじゃなくなりました。やったぁ。

　重装備で挑む草取り。ハマる長靴。抜ける長靴。顔にすり寄る稲。区別のつかない雑草。こびり付く泥。雑草を入れる重いビニール袋。広大な水田。通る車。無くなる体力。仰ぐ空。浮く視点。見える自分の体。小さくなる自分―――。
　嗚呼これら全ては自分の部屋に――無かったものばかりだ。田んぼの草取りがこんなに大変だったとは、全く思いもしなかったよ。

　ビニール袋は、雑草を捨てに行く時には重さ5キロくらいになります。重いです。持つ部分と指と心がちぎれそうになりました。
　結局雑草を二回捨てただけで断念しました。汗いっぱいかいて結構しんどい思いしたのに、幅が稲5束分、長さにして10mくらいしか作業できませんでした。カドをちょっとやっただけなので、多分畑にとっては余り影響が無いように思われます。
　あ、今格言を思いつきました。


　努力が役に立ったかどうかは、結果が示してくれる。


　いや、まあ。
　格言というよりは当たり前の事を言っただけのような。