ハピッピピ…

　今日は冬物スーツを買いに行った。遅！
　その帰り、タクボ精機って看板をメタボ精機と読み間違えた。

　メタボ精機。それはメタボリックシンドロームと共生する中年男性が持つ中性脂肪を吸い取って精製する機械を作る所。
　まず精製機から伸びるチューブをメタボな腹のヘソへ差し込み、汲み取りボタンを押す。吸引が終わって自動的に止まるか、停止ボタンを押して止めてから抜き、だるんだるんになった皮と中性脂肪の残りカスは持ち帰ってもらう。
　どろどろの脂を精製するために、長時間じっくりと火にかける。やがて豚の角煮を作った時に表面に出る油脂みたいなモノの塊になっていく。作業員はベトベトになるため、作業服とバンダナ、マスクを着用。
　塊になった脂を今度はシート状に広げていく。日のあたるところへ晒される人の脂。さらに乾燥して粉状になる。
　それを、核となる米粒に少量の水あめと砂糖を混ぜて包み、球状になったところでプレス機にかける。といっても押すのは周りの空気のみ。約500kgのプレスで圧縮された空気に押され、脂の塊はその形状を維持できなくなり、弱いところから潰れて最後にはトゲ状になってしまう。


　それが、コンペイトウ。


　という妄想をし終わった頃に自宅へ着いた。


　どうでもいいけど、50TAのPerfect Love「愛しさと切なさを兼ね備えている」の部分が「雪が溶けて川になって流れていきます」とカブってしょうがない。誰もこの件について何も思わないのか。