ハチの脅威

　今日は1時からクラブがあった。集まったのはなんと、先輩3人と1年が1人。こんなんでどうせいっちゅうねん、みたいな雰囲気でまったりやってた。
　と、先輩が外にある蜂の巣を発見した。けっこうデカイ。巣にはグルグル模様がある。黒かったので、コガタスズメバチか？

　巣の状況

　これ、模様がエンターブレインのロゴに似てる……。

　中に居るのか？などと話していると、先輩が石を投げ始めた。
ああ、刺激は最もイケナイ行為なのに。

　中々当たらない……と思ったら当たった！急いでドアを閉める。
　そ〜っと開けると、巣から出てきたのが1,2匹。先輩が、傍にあった棒で、……刺した！意外な攻撃！急いで中に入ってドアを閉める。

　巣の状況

　落ち着いてきた模様。
　巣を落とす心意気でもっかい別の先輩が挑戦。うぅ〜わぁ怖い。やっと棒を掴み、いざ叩く！
　……ボトッ！巣の一部が取れた！モノスグォイハチが出てきた。巣が黒く染まる。

　巣の状況

　も、もうヤヴァイ。これ以上は刺される。こんな状況でじゃんけんに負け、巣を落とす任務を任された。うぉい！マジヤバイって！
　孤軍奮闘してると、先輩が加勢してきた。
　……やっとこさ棒を掴み、……せ、先輩！後ろから石を投げるのはやめて！今いっぱい出てこられたら絶対リンチされる！シャレにならないって！
　思い空しく石が当たってしまった。戦慄一閃、先輩と先輩と先輩と自分は急いで体育館の中へ。ガーッ！！とドアを閉めるが、あとちょっとで3匹すり抜けて入ってきてしまった！突然、
　「いったぁ！刺された！」
　先輩の声。ま、まああれだけやれば当然か。ていうか今はとりあえず他の入り口から出ないと！
　ふう、ふう、……刺された先輩は石を投げていた先輩ではない。つまり先輩は先輩の間接的な被害者なのだ。

　今日の練習はそれでお開きに。
　結局素振りと基礎打ちしかやってない。

　後から考えたのだが、石が当たらず、自分が巣を落としていたらどうなっていたのだろう。最悪の場合頭を中心に十数回以上刺されていたかも。もう二度とイタズラをしようなどと思わないだろう。
　皆は巣を見てもイタズラせず、ジャマだったら市役所等に頼んで駆除してもらおう。