探し物はオレに言えばいい

　真ん中の兄が夜釣りに行きたいっていうんで、ぢゃあ行くか！てなノリで行った。
　9時に灯台下に到着。投げ釣りング。もう後は流れ星を眺めングの駄弁りング。

　……

　語りングを要約すると、今まで好きだった子はまだ好きだけど、新しく好きになった子に告られたら迷わず前の子は忘れられる、でも話の内容から推測したらどっちにも振られちゃった？らしい。流れ星が流れてる時に好きな子の名前を3回言おうとしている始末。なんかもう、ねぇ。誰か救ってやってくれ。オレも人の事言えんけど。
　あ、これ内緒ねｖこんな話書いてることバレたら
「要約しすぎだバカモノ」か
「お前の口は軽石か」
　みたいなこと言われそう。んで。

「あれ？オレの携帯知らん？あと車の鍵も」
　とか言うけん、
「あぁ～両方とも海に沈んどったよ。携帯なんかピカピカ光っとったし笑」
「ん？オレの携帯防水機能付いて無かったハズぢゃけど笑でもホンマどこ行った？」
　なんて笑ってると、
「おぉおお～！海に落ちとる！しかも光っとる！！！鍵もいっしょ！！！！」

　……(゜д゜)！！

　うはは、悪いけど笑いが止まらん！光っとる割りには電源ボタン効かんし、水揚げしてすぐジジ……ジジジっ……！て音がず～っと鳴ってる。とりあえずminiSDを抜いてタオルで包んであげる。異音が「よくも……落として……放置……してくれたなっ」て呻いているかのよう。好きな子の名前ぢゃなくて携帯の型番でも言っとけ。
　まぁ、手の届く所に落ちてたことと終わる前にギザミと50cmのアナゴが釣れた事が唯一の救い。